top of page

微細藻類を含む微生物を用いた食料生産が未来の世界を救う?

2050年には世界の人口が100億人に達し、食料生産量は今より60%以上増加すると見込まれています。このような状況で従来の農業とは別のアプローチも必要となります。イタリアのMario R. Tredici先生らは現在パイロットレベルで試験中、または食品・飼料原料として販売されている、耕作地の必要量が少なく、作物由来の食料と直接競合せず、肥料の効率もほぼ100%と試算される4種類の微生物(水素酸化細菌、メタノトロフ、真菌、微細藻類)の食料(タンパク質源)としての可能性と限界について考察する総説を発表しました。彼らは、微生物によるタンパク質生産のエネルギー・土地利用・水利用・温室効果ガス排出量などの環境への影響を、植物・動物・昆虫および培養肉由来のタンパク質と詳細に比較しました。この総説は培養肉を含めた各タンパク質生産方法の優位性および課題を知るための良い読み物となっています。


Matilde Ciani, Antonio Lippolis, Federico Fava, Liliana Rodolfi, Alberto Niccolai, Mario R Tredici

"Microbes: Food for the Future"

Foods. 2021 Apr 28;10(5):971.


ree

コメント


この投稿へのコメントは利用できなくなりました。詳細はサイト所有者にお問い合わせください。
bottom of page