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ウシ筋芽細胞の大量培養を可能にする藻類抽出栄養素の“熟成法”

  • 4 日前
  • 読了時間: 2分

細胞性食品(培養肉)を生産する技術開発において、環境負荷に考慮した穀物フリーな細胞培養プロセスの確立を目指す研究が行われています。東京女子医大では動物細胞の培養に必要な栄養素を微細藻類から抽出する新しい基礎培地の作製手法を提案しています。これまで、クロレラからアミノ酸やグルコースなどを抽出し、基礎培地として利用することでウシ筋芽細胞の培養が可能であることが報告されていますが、必須な栄養素が既存の培地に比べて低濃度であること、細胞の増殖を阻害する化合物もクロレラから抽出されてしまうことから、抽出栄養素の利用が大きく制限されることも分かっていました。Takahashiらは、これまで凍結保存していた抽出液を数か月間4℃で保存することによって、抽出された糖類やタンパク質の分解を促進させ、その結果グルコースやアミノ酸が多く含まれ、逆に阻害物質は少ない抽出液に“Conditioning”する手法を報告しています。この抽出液によって作ることができる栄養リッチな藻類由来基礎培地を用いることで、既存の基礎培地を用いた場合と同程度にウシ筋芽細胞の継代培養が可能であることが実証されています。


Hironobu Takahashi, Kumiko Yamanaka, Azumi Yoshida, Tomoko Suzuki, Tatsuya Shimizu

"Conditioning of microalgae-derived extract nutrients for expansion of bovine myogenic cells in cultivated meat production"

Future Foods, 2026, Vol.13, 101022



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